抜本対策を先送り
東電のフザけた隠蔽体質がまた発覚した。
福島原発の地下にジワジワと広がる高濃度汚染水。海や川に到達する前に一刻も早く地中深くに
コンクリートの遮蔽壁を張りめぐらせるべきなのに、計画は宙に浮いている。
理由は値段だ。地下に壁を築く費用は1000億円レベル。公表すれば「いよいよ債務超過か」と判断され、
来週28日の株主総会を乗り切れない。 そんな思惑から抜本対策を先送りした疑いが濃厚なのである。
腐った魂胆を裏付けるのは、毎日新聞が20日にスッパ抜いた極秘文書だ。
タイトルは「『地下バウンダリ(遮蔽壁)』プレスについて」。
今月13日付で政府に提出し、翌14日に記者発表の予定だった。文書には遮蔽壁の図面のほか、
記者発表に臨む東電側の“心得”がまとめられているという。
その内容は噴飯モノだ。
「費用は『設計次第で1000億円レベルとなる』と指摘。『さらなる債務計上を余儀なくされることになれば、
市場から債務超過に一歩近づいたとの厳しい評価を受ける』との懸念を表明し、
『着工時期や費用は今後の調査・設計次第で不明』という立場で会見に臨むことを政府に伝えているのです」(メディア関係者)
結局、東電は14日に発表せず、17日の2度目の工程表改定で「地下水の遮蔽壁の検討」という項目を追加した。
建設費や着工時期などは一切、明かしていない。
改めて日刊ゲンダイ本紙が東電に費用を聞くと、「今後の設計次第で、まだ固まっていない」(広報担当)と、
文書の心得に沿った答えが返ってきた。
http://news.livedoor.com/article/detail/5661383...
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