「日本買い」の復活
長引く経済停滞に加えて大震災と原発事故の打撃を受けた日本株に対して
世界のミューチュアル・ファンドのファンドマネジャーの多くは新たな価値を
見出し3月11日の震災後に日本株を買い増している。
ファンドマネジャーの中には、世界の投資家にとって震災が転機になったと
考える人もいる。投資家のセンチメント、資金移動、日本の長期経済見通し、
日本株の値ごろ感はすべて、日本が再び国際資金の投資先として選好される市場の
1つになる可能性を示唆しているという。
野村證券は、震災の影響を反映して2011年のGDP成長率予想を0.4%から0%に
引き下げたが、復興需要による押し上げ効果を見込んで2012 年の成長率予想は
2%から2.2%に引き上げた。
野村のアナリストは、工場の操業再開や生産拠点の移転などによる
サプライチェーン問題の解消に伴って GDPは拡大し、復興需要で経済成長
はさらに加速すると見込む。
震災が世界経済にとっての日本の重要さを再発見する機会になったのが理由だと話す。
工場が被災したことで、自動車部品から半導体製造装置まであらゆる物が国際的に
不足した。
「今でも多くの製品が日本で生産されていることが明らかになった」と述べ、
震災後の供給不足で、多くの人が「生産拠点」としての日本の役割に気付かされたと
言う。
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Stock-Markets/...
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