先物市場における、例えば日経平均の先物価格と、現物市場における日経平均の価格は、
理論上、多少異なる。
→ 先物の場合は現物と違って、株券を所有していない分、配当金をもらう資格が無い
代わりに、現物を購入する時と違って、契約締結時にお金が原則いらない。
このため、先物価格は、資金調達コスト分高くなり、もらえない配当金分安くなる。
しかし、この理論上の価格差っていうのは、微々たるものである。
しかしながら、先行きに対する見方が強まったりすれば、先物価格が理論上
正当化出来うる価格差を超えて上昇(又は下落)することがよくある。
一つの理由には、先物市場と現物市場では、プレイヤーの違いや、流動性の厚み
の違いなどがあると思う。
→ 特に先物市場では、海外の短期筋がメインプレイヤーで、様々な思惑で
仕掛け的な売買を行う。
ここで仮に、日経平均先物が14000円で現物が13000円とした場合、理論的には、
この価格差は正当化できないので、ゆくゆくはこの価格差は是正されるだろうと、
所謂裁定取引が一気に行われる。
→ この場合なら先物の売りと現物の買い。
こうして、先物主導の形で現物の価格が変動する。
→ 上述したように取引が薄いときは、値動きも荒い。そこを狙った海外の
ヘッジファンドとかが、先物中心であばれてるってわけ。
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